【鎌倉シャツ】これが、「危機に強い」ビジネスモデルだ

2020/5/26
完全閉店で、昨対比売り上げ80%を達成──。
コロナ禍で店舗の閉鎖を余儀なくされ、苦戦するアパレル企業がほとんどの中で、善戦する会社がある。
メーカーズシャツ鎌倉。
53歳で起業した貞末良雄氏がゼロから立ち上げた、アパレル界の異端児的存在だ。
縫製を国外に外注するアパレルブランドが多い中、鎌倉シャツは国内にある11の協力工場で縫製を全て行っている。品質へのこだわりが強い「メイド・イン・ジャパン」を代表するシャツ屋さんだ。
創業から順調に業績を伸ばし、ニューヨークと上海に出店も果たした。しかし、新型コロナの影響で4月は、実店舗の売上が昨年対比4%、5月は0と苦境に陥っている。
なぜお店が開いていないのに、昨年対比で80%の売り上げを確保できたのか。その背景には、ある「秘策」と、それを可能にしたビジネスモデルが存在した。
NewsPicks編集部は、創業者である貞末良雄会長の長女で、現在は同社の代表取締役を務める貞末奈名子氏に話を聞いた。