「これからの働き方」議論のズレた感じ
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注目のコメント
ホントこれです。
- リモートワークができる人(知的産業従事者)vs できない人(現業のあるお仕事をする人)
- リモートワークをすると得な人(既に金融資本や人的資本を持っている人)vs 損する人(健康リスクのある仕事を押し付けられる立場の弱い人や、若い人でこれからOJTでスキルを身に付けたい人)。
せめてこの辺りのマトリックスで考えないといけません。
この分野は「リモートワークができる人 + 得する人」による🌈トークが出回っていると個人的に睨んでいます。未来予測というのは往々にして「言った者勝ち」。後から検証されるわけでもありませんし、飛び抜けた未来像の方が面白いので、いかに盛った突飛さを提示できるかの空想合戦に陥りがちだと感じます。
SFの世界は好きですし、「こんな未来ならいいだろうな〜」と思うこともままありますが、それは未来予測というよりも、未来願望。
数十年後ならいざ知らず、日常の自分の生活に直結する話ともなると、議論のための議論のような空想談義に白けてしまうのは非常によくわかります。
じゃあ「これからの働き方」はどうなるのかと問われれば、今回露わになったあまりに非効率な部分については是正が進むだろうと思うものの、世の中の働き方がドラスティックに変わるとも、地方移住が急激に促進されるとも思いません。今までよりはそういう事例も出てくるのでしょうが、ごくごく一部なのかなと。一時はどれだけ騒いでも、喉元過ぎれば驚くほど人は忘れるものです。
現実は、百家争鳴の空想談義の世界と、今までの世界の真ん中くらいという、ごくごく常識的で凡庸な世界に着地するのでしょう。まぁこれでは面白くないですね。
このあたり、ちょうど以前に大室さんとああだこうだと話しました。
【大室】未来予測はだいたい言ったもん勝ち - 朝倉 祐介
https://voicy.jp/channel/621/80713リモートワークの議論にバイアスがあることはその通りだと思います。
各業界団体が業態別の意見を出していく必要があると思います。(例えば経団連所属の大企業に勤める従業員は全体の3、4割にすぎません)
一方で「これからの働き方」はリモートワークだけの話だけはなく、最近話題になったハンコを含む社内プロセスの見直しを始め副業・兼業など全社に共通のものも少なからずあるのでコロナの影響も踏まえてそれらに取り組むタイミングではあると思います。