【戦略】「DX」で商社は変わるのか

2020/6/3
総合商社の株価が割安な原因、それは事業が多岐にわたるがゆえに、株式市場から低めの評価を受ける「コングロマリット・ディスカウント」のためだと説明されることが多い。
これを打破するには、既存の事業を掛け合わせて、新しいビジネスを生み出す必要がある。
既存の事業や組織に横串を刺して、そこから新しい価値を生み出す取り組みだ。
その「横串」として各社が取り組むのが、「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」だ。デジタル化によってビジネスを効率化したり、新しいサービスを生み出したりする取り組みを指す。
DXは資源投資から脱却し、「非資源」で新しいビジネスの切り口を探す現在の商社の主戦場といってもいいだろう。
では、商社にとってのDXはどんな事業なのか。商社はDXで新しい成長の柱を作り出すことができるのか。