プレミアム会員限定の記事です
今すぐ無料トライアルで続きを読もう。
オリジナル記事 7,500本以上が読み放題
オリジナル動画 350本以上が見放題
The Wall Street Journal 日本版が読み放題
JobPicks すべての職業経験談が読み放題
コメント
注目のコメント
5大商社と一口に言っても、ほとんどの場合、同じ市場でシェアを奪い合っているわけではありません。ゆえに、それぞれの特徴を把握するのは難しいものでもあります。本日は、とりあえず理解の第一歩となる基本的なお話をまとめてみました。
あらためてみてみると、かなりリスクをとって勝負をした投資の一部が、のちに花開いて利益を生むタネになっていることがわかります。三菱商事のブルネイLNGが典型です。一方、大苦戦してしまったものもたくさんあります。三井物産のイランはそちらに入るでしょう。
では、伊藤忠のCITIC、丸紅のガビロン、三井物産のLNGは、どちらのパターンになるでしょうか。利益を生み出すところまで資産を磨けるかどうかが、商社の腕の見せ所なのかもしれません。以前の記事にも書きましたが、やはり総合商社の純利益額を横並びで比較することに意味は無いと思うものの、気になるトップ争いとして「三菱商事vs伊藤忠商事」というタイトルは、昔の商社関係者にとっては、なかなか慣れないのではないでしょうか。
https://newspicks.com/news/4890218?ref=user_1400096
潜在的な競合という観点では、個人的には、ソフトバンクのビジョンファンドが出てきた時は、総合商社がやりたいことをやられたんじゃないか、という気もしました。中東の王族との強力な関係を築き、パートナーシップを組んで世界のフロンティアに投資をしていく、というのだけ聞くと、商社のプロジェクトの様に聞こえます。
今でも新興国を初めとした世界各地の要人との繋がりは総合商社の差別化要素になっているのだと推測しますが、近年の世界経済のフロンティアは、国・地域的なものというより、デジタルテクノロジーの周辺領域に集中していたので、総合商社としてはなかなか果実を獲得出来ていなかったのかと思います。
今後、総合商社がどのようにして、世の中に先駆けてフロンティアを見つけ、リスクを取って投資していくのか、注目です。商社は、とにかく横のライバル意識が強い業界です。今年の決算では、伊藤忠が三菱商事を純利益で上回るのではないかと言われていました。結果的には、三菱商事が上でしたが、「どうなるんだ」と業界で盛り上がっていました。
私が知る限り、他のどの業界よりもライバル意識が強い。そもそも各社で事業領域が異なるのに、なぜかくも争うのか。永遠の疑問です。
この記事の著者 / 編集者
この記事に関連するユーザー
Editor’s Choice
この連載について
- 298Picks
- 489Picks