プレミアム会員限定の記事です
今すぐ無料トライアルで続きを読もう。
オリジナル記事 7,500本以上が読み放題
オリジナル動画 350本以上が見放題
The Wall Street Journal 日本版が読み放題
JobPicks すべての職業経験談が読み放題
コメント
注目のコメント
面白い観点での分析で、個人的にはその通りだなと思う部分の多い記事でした。
過去コメントにも書きましたが、総合商社を比較する意味が最も大きいのは、就職市場・労働市場における競争の文脈だと思います。株式市場で「どの商社に投資しようか」と考えている機関投資家がいるとすれば、結構疑問です。
https://newspicks.com/news/4890218?ref=user_1400096
コングロマリットディスカウントで株式市場からの評価が低いのは前から言われていることですが、いっそのこと非上場にした方が良いんじゃないかという気もします。上場廃止にした方がPEファンドみたいに投資し易くなりますし、また、ゼロ金利下で負債による資金調達が容易にな世の中で、株式市場からの資金調達は必要ないのではないか。
ただし、日本の株主はあまりうるさいことを言ってこなそうですし、欧米のアクティビストなどの機関投資家も総合商社は中身が分からないのでターゲットにはならないとすると、意外と今の状態が最適なのかもしれない、とも思います。
最後に、中の人に確実に怒られることを書くと、上場廃止にすれば、財務・経理・内部統制などのコーポレート機能に割かれている人員・労働力の多くが不要になり、単体の一人当たりの利益が1.5倍位になるかもしれません。コーポレート嫌いの営業の人は喜ぶと思いますが。コングロマリットディスカウントではないが、複雑であるがゆえにわかりにくく、資本市場からモテないが(おおむねPBR<1)、事業リスクは低く(おおむねβ<1)、権益ビジネスによる上納金=出資先からの配当金で安定的に利益を出しており(おおむね一人あたり利益>6,000万円)、ゆえに年収は高い(おおむね一人あたり年収>1,300万円)。よく構造がわかる記事ですね。
伊藤忠のROEやROICがそこまで高い(ROE=16.9 vs 資本コスト6.7、ROIC 8.2 vs WACC 4.0)のは意外でした。たしかに、伊藤忠は非資源へのシフトを一番積極的に進め、ベンチャー投資も一番うまくいっているイメージがあります。
閑話休題でいうと、外資系コンサル・証券会社も、年収ランキングや合コンランキングでは比較的上位にあがってくるけど実態はよくわからない、ミステリアスな業種。こちらはほとんどが非開示だから仕方がないですが。まぁ、どの市場(資本市場、労働市場、製品市場)でモテるかは性格が出るということですね笑私は大学卒業後、社会人4年目まで三井物産ラグビー部でプレーしていました。商社リーグ優勝を記念したニュージーランド遠征にも連れて行っていただき、大変良い思いをさせていただきました(日本代表がオールブラックスには永遠に勝てないと確信したのもこのときw)。
また、三井物産でプレーしていたことが縁で、生涯のパートナーである妻とも三井物産で出会っています。バンカー時代は商社の案件を手掛けたこともありまして、総合商社とは浅はかならぬ関係、そして、特別な思い入れがあります。
そう。いろいろとお世話になっていて、大手町には足を向けて寝られない人間です。
20代前半に監査法人という地味な業界に身を置いていたため、一緒にプレーしていた商社マンが私には眩しくキラキラと輝いて見えていました。
昔も今も華やかなイメージ。そんな総合商社ですが、ファイナンスのアングルから見ると、なんともミステリアスな存在です。
相手の気を引こうと、公表されているデータとにらめっこするも、 捉えどころがありません。たとえるなら、 なかなか正体を見せない一筋縄には行かない謎めいた女性です。
ただ、総合商社を理解することは魅惑的なファイナンスのエッセンスを学ぶことにもなりますので、初学者がじっくり堪能するためのお作法風にまとめてみました。
カフェタイムにリラックスしながらご笑覧ください♪
この記事の著者 / 編集者
この記事に関連するユーザー
Editor’s Choice
この連載について
- 298Picks
- 489Picks