【真相】商社マン「高年収の秘密」を、財務から分析してみた

2020/5/26
これほどまでに、世間のイメージと株主市場からの評価がかけ離れている業界も珍しい。
商社は、一部のエリートだけが入社を許され、就職が叶えば高給が約束される人生の勝ち組とされてきた。
5大商社の平均年収は1467万円で、東京都の平均年収の実に2倍以上。世間からうらやましがられるのも、もっともだ。
しかし、そうした一般の印象とは裏腹に、株式市場では商社は人気がない。それどころか、平均以下の劣等生の扱いを受けている。
なぜ両者の間に、大きなギャップがあるのか。
インテグリティ代表取締役で財務戦略アドバイザーの田中慎一氏が、商社の財務分析によってその秘密に迫る。

株式市場からは「モテない」

ファイナンスのアングルから見た総合商社は、大いなる謎に満ちたミステリアスな存在です。