【徹底分析】万人を味方につける、トヨタ社長の「コミュ力」

2020/5/23
今、最も「顔が見える経営者」として注目される、トヨタ自動車の豊田章男社長。その知られざる実像に迫った一冊、『豊田章男』(東洋経済新報社)が話題だ。
著者である経済ジャーナリストの片山修氏が、章男氏の「リーダーシップ」の核心を解き明かす本連載。第2回では、章男氏の非凡な「コミュニケーション力」の正体に迫る。
【新】トヨタ社長に学ぶ「強いリーダー」の条件
地べたのコミュニケーション
──この『豊田章男』という本から、ビジネスパーソンとしてのヒントを学び取りたいという読者も多いだろうと思います。
片山 章男氏は、人の懐に入るのがとても上手な人物です。そのやり方は、多くのビジネスパーソンにとっても参考になるのではないでしょうか。
章男氏は、とにかく人との間に壁をつくらない。人を見下したり、高みに立ったりすることも非常に嫌っています。自ら「上から目線はダメだ」と、たびたび発言していますね。過去にトヨタがアライアンス(提携)を不得手としていたのも、上から目線が原因だったと分析しています。