成績上位「原則満たして」 留学生現金給付巡り文科相
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批判されているようですが、諸外国では留学生にどれほどのサポートがあるものなのでしょうか。直感的にはそんなに手厚い財政サポートをしてくれる諸外国が存在するのか・・・と意外感を持つのですが。
文部科学省の人がメディア対応した時に説明した「上位3割」という言葉が一人歩きしていますが、実際に文部科学省が発表しているのは、留学生については、「成績評価係数 2.3以上」が目安ですね。文部科学省の人は、この説明ではわかりにくいと思って「上位3割」と言ったのでしょう。
「成績評価係数 2.3」というのは、昔風にいえば、これまで取ってきた単位の内、優(A)50%、良(B)35%、可(C)15%なら、確保できるくらいでしょうか。
なお、「成績評価係数」は、GPAとは算出方法が違います。
ただ、成績評価の基準は、全国的に統一されているわけではなく、一つの大学の中ですら、各教員の裁量に任されているところがほとんどです。成績評価係数が高ければ、たくさん勉強しているとか、優秀ということはいえないですね。要領はある程度よい方がとれますが。
GPAもそうなのですが、同じGPA2.5とかいっても、大学や選択した授業によって、どれだけ勉強したかは全然違いますね。新卒学生の採用基準に、大学の成績を活用しにくい理由でもありますね。
なお、日本国籍の学生の場合は、6つの条件を満たす必要があり、①授業料を含む仕送りが年間150万円未満、②自宅暮らしではない、③アルバイトをしないと生活が成り立たない、④実家の所得が減った、⑤アルバイト収入が50%以上減少、⑥学生支援機構の奨学金をすでに限度額一杯まで借りている、です。日本国籍学生で①~⑥を満たすのは、半分程度ではないかと予想されます。
外国籍留学生の場合は、①~⑤+成績評価係数2.3以上が条件です。
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/hutankeigen/mext_00691.html他の国には他の国の給付の考え方があります。
どこの国でも考えなければいけないことは、給付に当たってその給付の有効性、妥当性、必要性、公平性でしょう。
この給付が成績で区切ることは公平性に欠けているように思います。
国籍で給付する線引きをする、国籍で線引きせずすべての困窮学生に給付の方が納得がいきますね。