世界初 ES細胞から作った肝臓の細胞を移植 赤ちゃんの治療成功
コメント
注目のコメント
小児において、『本格的な手術にはまだ耐えきれないので、それまで待機するための処置』は少なからずあります。
たとえば、胆道閉鎖症における葛西術も、それにあたります。
http://www.jsps.or.jp/archives/sick_type/tandou-heishashou
もともと、成育医療研究センターでは生体肝移植が多く行われており、その技術は高く評価されています。
https://www.ncchd.go.jp/hospital/sickness/organ-transplantation/seitai-kanishoku.html
その上にES細胞の研究を積み重ねることで、今回の報告につながっているのではないかと拝察します。
すばらしいニュースです。尿素サイクル異常症は難病指定されている疾患で頻度も低い中で、新たな治療法が実用化しつつあることはすばらしいこと。
ほかの難病患者さんにとっても希望となるニュースではないかと。
今は感染予防のためにCOVID-19以外の病気の患者さんたちの診療が一部延期となっていますが、感染が収束へ向かうとともに、そういった診療も滞りなく行っていけるようになりますように。ヒトを対象にした治験は日本初、ヒトES細胞由来の肝細胞を、肝疾患の治療に用いた治験としては世界初との報告です。
臍の緒の血管からカテーテルを挿入し、肝臓内の門脈に先端を留置して細胞を注入したとのこと。科学と医療技術の両輪で成し遂げられた成果です。
下記のプレスリリースがこの内容について最も詳しく解説されています。
プレスリリース
https://www.amed.go.jp/news/release_20200521.html