【3分解説】紛糾WHO、「得」をするのは誰だ

2020/5/21
いつまで「主導権争い」を見せられるのか……。
新型コロナによる死者はグローバルで32万人を超えた。
ウイルスは国境をまたいで広がっていくため、対策には国を超えた連携や協調が不可欠だが、現実は暗いニュースが続いている。
アメリカのトランプ大統領はWHOが「中国寄りだ」と非難し、改革がないようなら脱退すると宣言した。また、ワクチン開発競争が激化するにつれ、最初に開発した企業や国家が高額な特許でワクチンを独占するのではないかという懸念も広がっている。
そんな中、日本時間5月18日から19日にかけて、世界の国々が一堂に会するWHO総会がオンラインで行われた。
果たして世界の国々は、コロナ収束に向け結束することができたのか。2日間にわたってWHOの内外で繰り広げられた「外交戦」を、3分でアップデートしよう。
INDEX
①トランプ、WHO脱退を示唆
②「台湾問題」は先送りに
③WHOの初期対応を検証へ
④ワクチン安価供給へ、特許に制限