[シドニー 20日 ロイター] - 米投資家連合インディゴ・パートナーズは、4月に経営破綻した豪航空大手ヴァージン・オーストラリア・ホールディングス<VAH.AX>の買収に向け、投資会社オークツリー・キャピタル・マネジメントと組む方針で、豪企業をパートナーに加えることも検討している。インディゴのマネジングパートナー、ビル・フランケ氏が明らかにした。

同氏は、19日に行われた航空コンサルタント会社CAPA主催のオンラインセミナーで「地元オーストラリアのパートナーに関しては複数の企業から打診を受けている。結局のところ同国企業をパートナーに持つことが望ましい」と語った。その上で、「全ては詳細次第だ」と述べた。

インディゴは世界の格安航空に投資するプライベートエクイティ(PE)企業で、関係筋によると、ヴァージン・オーストラリアの最終買い手候補の1つに挙がっている。

オークツリーはインディゴとの提携に関するコメント要請に応じていない。

ヴァージンへの法的拘束力のある買収案の提示期限は6月12日。

フランケ氏は「オーストラリアには2社の航空会社が必要だと思う。ヴァージンがその1社になることを支えたい」と語った。

ただ、インディゴは提案が受け入れられた場合にヴァージンの国際線を維持するか、格安航空として運航するかはまだ決めていないという。

フランケ氏は「消費者が何を求めているか、オーストラリアの市場を調査する必要がある」とした。