【ゲーム6社決算】1〜3月が利益減でもコロナがプラスな理由

2020/5/21
巣ごもり消費が盛り上がる中で、ゲーム需要が急増している。
任天堂の人気ゲーム「あつまれ どうぶつの森」(あつ森)は、発売から1カ月半で、世界で1300万本を超える大ヒットを記録中。ニンテンドースイッチの販売も絶好調だ。
【任天堂】「あつ森」爆売れでも、減収減益予想の理由
スクウェア・エニックスも、プレイステーション4 (PS4)向けの「ファイナルファンタジー VII リメイク」の販売本数が、発売した4月10日から3日間で350万本(全世界合計)を突破した。
アメリカの調査会社NPDグループによると、アメリカのゲーム売り上げは3月に前年同月比で35%増加した。
一方で、カプコンやセガサミーホールディングスら大手6社の1〜3月の営業利益の合計を見ると、増えるどころか前年同期から38%も減っている。
ゲーム業界に追い風は吹いているのか。どのような市場の変化が起きているのか。
国内のゲームソフト大手が最近発表した最新決算から分析する。
Index
☑️カプコンやコーエーテクモが最高益
☑️「あつ森」が日米で販売トップ
☑️デジタル配信で収益力アップ
☑️セガサミー社長「パチンコは心配」
☑️今後を左右する次世代機とクラウド

カプコンやコーエーテクモが最高益

国内ゲームソフト大手6社の2020年3月期決算が、5月20日発表のバンダイナムコホールディングス(HD)で出そろった。
その結果を見ると、コナミHDとバンダイナムコHDは減益だったが、その他4社は増益となった。
特に、安定的な成長を示しているのがカプコンだ。