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注目のコメント
MJGの事例を振り返ると、「新型コロナ」は単なる言い訳に過ぎない。何でもかんでも、コロナ倒産として一括りにすると、ミスリードしてしまいかねない。
同社はコロナ前から、すでに資金繰りは限界を迎えつつあり、経営破綻は秒読みと見られていた。外部環境の急変(新型コロナ)ではなく、内部体制の崩壊(放漫経営)が、真の破綻要因とみるべき倒産事例整体院を経営しております。
中から見た視点で書かせていただきます。
基本的にこの業界は規模の利益を追いにくいです。
それは、メインの商品である「手技療法」はどうしても練度や経験が必要になってくるからです。
この会社はそれを補うため、「柔道整復師」という国家資格をほぼ全員が有しているので安心という謳い文句を使っていました。
しかし、柔道整復師という資格は専門学校に3年、もしくは4年生大学で所定の過程を終了したものに試験資格を与えられるだのもの。専門学校では手技療法の実技はほとんどなく、資格を持っているだけでは手技の練度・経験はほぼゼロです。
"独自の矯正プログラム『PIMバランス』を主力に"
とありますが、例えそれがどんなに素晴らしい技術であったとしても、扱うスタッフの熟練度がなければ、素人のマッサージと大差はありません。
そんな手技経験のない20代前半の若者を中心に大量に雇って出店攻勢をかけていたというのが実情ではないでしょうか。
加えて、こういった医療類似行為(肩こりや腰痛を緩和させる)は美容院業界のように末長く通う場所ではありません。
特に、技術が未熟であれば、通わなくなるのは必然。
それを補うようにして強引な回数券販売などが行われていたとしても何ら不思議ではありません。
また、この業界は遅れているため、DMR(ダイレクトレスポンスマーケティング)を中心としたマーケティング手法を少し導入するだけで、売り上げはポンと上がってしまいます。
それで、2店舗3店舗うまくいって、調子に乗ってガンガン出店攻勢をかけた、というのが本当のところではないでしょうか。売上高を追いかけ拡大を急いだことがあだになったーー。昭和の時代にチェーンを過剰に拡大して、平成の不景気で苦しんだ企業は多くあれど、この令和にもありました。
記事を読むにつれ、およそまっとうに経営戦略らしきものなどなかったのではないかと思われる、打ち手と、従業員への対応のまずさ。やってはいけない経営の典型をみているようです。
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