台湾排除はWHOの信頼性「さらに損なう」、ポンペオ氏
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たとえ、米国に、中国に対する圧力としてWHOの台湾排除を非難する意図があったとしても、WHOが台湾のオブザーバー参加を認めなければ、WHOが中国の言いなりであるというイメージはより強くなるでしょう。
日本も台湾を国として扱わず「地方」と呼びますが、台湾は、実質的に独自の民主主義的政治体制を持っていて、独自の新型コロナウイルス対策をとり、台湾内の新型コロナウイルス抑え込みに成功しています。
台湾の知見や情報を得ることは、国際社会が新型コロナウイルスとの闘いに勝利し、また次の危機に備えるために重要なことです。WHOが、そうした知見を得るために台湾をオブザーバーとして迎えることは必要なことだと、各国は考えるでしょう。米国が停止したWHOへの拠出金を肩代わりする形で中国が2年間20億ドルを拠出する理由の一つには、米国の影響力を排除して米国が推す台湾をWHOから排斥し、台湾を自国の一部と国際社会に認めさせる思惑もたぶんあるに違いない。
中国が求めているのが“WHOの信頼感”でなく国連機関を握ることによる自国への新興諸国の信頼感だとしたら「WHOが中国に抱き込まれている」というのは寧ろ望むところかも。
WHOに限らず、新興国が多くなった国連の場で民主国家の影が次第に薄くなって行きそうなことが気掛かりです。東日本大震災の際、世界の国々の中でも最も早くから援助の手を差し伸べてくれたのは台湾。その台湾がWHO総会にオブザーバー参加も拒否された、日本はもう少し世界に向けて強く発信することを始めてもいいのでは?
いつまでも、第二次大戦の敗戦国でいる必要はない、ドイツのメルケルさんも自分の意見を発信している。