【高宮慎一】危機に立ちすくみ、「守り一辺倒」になるな
コメント
注目のコメント
コロナ・ショックは、我々の社会のあらゆる面に、強制力かつ不可逆な変化をもたらし、もはやビフォア・コロナの時代は戻らない。強制的にイノベーションを加速させて未来へとワープさせるというポジティブな側面もある。(もちろんコロナの脅威に際して、かつできたことができないというネガティブな側面もああるが。)
今までは、レガシーの習慣の慣性に引きずられ、イノベーションが進まなかったような領域で、新しい習慣の便利さがレガシーを一気に上書きしてしまう。
社会の変曲点で新しい習慣に最適化し、資金の制約があるが故に骨太で筋肉質なビジネスモデルを構築すれば、アフター・コロナ時代にマクロの景況感や資金が戻ったあかつきには、新たな時代の覇者として大きく飛躍できるだろう。タイトルにある通り、危機に立ちすくみ、「守り一辺倒」になるな。共感します。
コロナ禍においてコスト削減と収益性確保を優先する局面ではあるものの、回復局面に備えてリソースを維持しながらの経営が最重要課題。リーマンショックと単純比較はできませんが、回復局面でシェアを獲得した企業の共通点の一つだと思います。ランサーズでは、「暗闇でジャンプ」をひとつの合言葉にシナリオを磨きこんでいます。ウィズコロナ見えうるダウンサイドのリスクは徹底的に洗い出して最悪の事態を想定しきって「暗闇」の足元を固めたうえで、どれだけアフターコロナのアップサイドをとれるか=「ジャンプ」できるかの仮説を矢継ぎ早に検証しています。
考えてみると、これはいきなりできるものではなく、普段からシナリオを考え抜き、足元の数値を精緻にモニタリングできる経営管理の仕組みと、一方でそこから大局を見渡して機会を見つけてとりにいく経営陣の洞察力や実行力をこれまでにどれだけ磨いてきたかが試されているように思います。あらためて、良い気づきと激励をもらった気分です