【新時代】オンラインイベントの「勝ち方」

2020/5/18
この記事は、NewsPicksのグループメディア米Quartzの特集「The virtual conference reboot(バーチャル会議再起動)」の一記事です。

ただのオンラインでは勝てない

春はレクチャー系のイベントが多い季節だ。
TED、Google I/O、IBMのThink、ミラノ・サローネ国際家具見本市……。例年なら今ごろは、プレゼンの仕上げや、飛行機やホテルの確認、名刺の補充などで大忙しという人も多いだろう。
でも、今年は違う。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的流行)で、あらゆる計画がめちゃくちゃだ。
ウィキペディアは、新型コロナの影響で中止または延期になったイベントの一覧ページを作っているほどだ。おかげで、せっかくの準備が台無しになっただけではない。出張族による飛行機利用減だけでも、米経済に推定8090億ドル(約88兆円)の損失をもたらすなど、経済全体に与えるダメージも大きい。
企業らが、最先端プロダクトを発表し、参加者らも熱狂する「リアルイベント」は今年は殆ど行われない(写真:Christian Verheyen/Borussia Moenchengladbach via Getty Images)
そんななか、予定されていたイベントをバーチャルで開催することにした主催者も少なくない。
だが、限られた時間で準備を進めるなかで、バーチャルイベントはコンテンツをオンラインに移して、世界中に流せばいいだけではないことに、彼らは気づきつつある。