電子部品、増益1社のみ 8社の21年3月期、車向け不振
日本経済新聞
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電子部品各社の実績・予想がまとまっていて分かりやすい。
なお、日本電産の増益は2020.3期の業績が悪かったことに起因。1000億円という水準は2017.3~2019.3期は毎年超えていた。
個人的には米中貿易摩擦含めて、全社この水準で収まればかなり上出来だと思う。不況っ気には在庫調整サイクルが発生するものだが、今回はまだ出ていない。ただ、景況感は極めて悪く、このタイミングでスマホとか買い替えを控える現実は徐々に顕在化するのではないかというリスクも頭の片隅に置いておきたい。なお、車載はもうすでに顕在化している。各社業績と予想のまとめ。
19年業績のみ転記。(単位億円)()内は利益
村田製作所 15340 (1830)自動車向け落ち込み影響大。
日本電産 15348(600)唯一の増益。データセンター向け精密小型モーターが伸長
京セラ 15990 (1077)自動車向け工具などが下落。
TDK 13630(577)自動車やスマホの落ち込み影響
日東電工 7410(471)
ミネベア 9748(459) ゲーム向け好調で航空機向けベアリングの不調をカバー
ローム 3628(256)
アルプス 8105(-40)車載向けが7割を占めるためコロナ不況直撃
こうして俯瞰してみると、各社の直近の動向や不景気耐性が透けて見えるね。各社が車載シフトを考えてきたのに、突然、車載が救いの神というわけでもなくなるというかじ取りの難しさ。