5大銀、損失に備え1.2兆円 リーマン以来の水準
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金融危機の様相を呈してきました。
今支店窓口では、さまざまなリスケ、条件変更に追われてます。住宅ローンのリスケを全部受けるなんて絶対にやってはいけない禁じ手。
それほどまでに、個人の稼ぐ力が大きく失われていることを示唆します。
何も新しいことはないと思っているのですが、想定されていた変化が急激にきているため、もっとも保守的、トレンドに遅行する金融機関は損失を大きく迫られ、かつ収益力の低下が継続する可能性があります。
2008頃の金融危機は、金融機関自体の問題だったので流動性の供給で耐えましたが、今回は影響が幅広いので、多くの金融機関に生きるか死ぬかを問うことになり得るのだと思います。
歴史上、金融機関は赤字で倒れるのではなく、流動性の枯渇で倒れます。そのため、ここ10年は流動性を維持するためにコア資本と流動性資金を溜め込みました。結果、収益力は異常になくなり、衰弱死(いつ倒れるか不明だか)へ向かっていました。その老衰が加速するのが今回だと理解しています。
金融危機といっても、過去のようにまったく整理されていないデリバティブが地雷のように爆発して死亡するということにはなりません。しかもちょっとやそっとでは揺るがないほどに守りは強化されています。
しかし、引当金が増えることによる一時的な利益の減少にとどまらず、収益力の減退が加速し、一部で格付けの低下が起きはじめることも懸念されます。これから、リスクの高い資産のエクスポージャーをとってしまっていたところ、自己資本が相対的に低いところには、国の支援を検討することも出てくるでしょう。
しかし、金融というシステムに今や人はほとんどいらず、会社もたくさんは必要ありません。
いまだに多すぎる日本の金融機関の再編が大きく進むことを期待します。そして、各社特徴を出していって欲しい。地域補完は、これだけ移動制限される世の中において、それでもやはり不要だと思うのです。国内銀行ベースの不良債権処理費用は半分の約6000億円にとどまった、とのことだが海外向けの業務の方が一般的にリスクが高いこともあり何倍もリターンが高く海外からの収益比率も総収益の半分に迫る銀行もあるので半分でも高い水準との感覚。
金融機関が気にしているのは調達コストに直結する自らの格付けへの影響なのでコロナの影響が長引けば今後の損失予想やエクスポージャーの見せ方には気を使うところだろう。