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米小売売上高:4月は前月比16.4%減-3月に続き過去最大更新

更新日時
  • オンライン販売などの無店舗小売り、主要項目で唯一の増加
  • 衣料品は78.8%減、電子機器・家電は60.6%のマイナス

4月の米小売売上高は急減。前月に記録したそれまでの過去最大を、さらに大きく上回るマイナス幅となった。新型コロナウイルス感染抑制を図る事業閉鎖やレイオフ、外出制限の影響が浮き彫りとなった。

キーポイント

  • 4月の米小売売上高は前月比16.4%減-減少率は前月(8.3%)のほぼ2倍
    • 統計を取り始めた1992年以来で最大のマイナスを、2カ月連続で更新した
    • ブルームバーグがまとめた市場予想の中央値は12%減

Total Nosedive

U.S. retail sales plunged 16.4% in April to a new record as pandemic upended economy

Source: U.S. Commerce Department

  国民の大半が自宅にこもり、失業率は大恐慌以来の高水準という状況の中、消費者は急激に出費を減らした。

  主要13項目のうち12項目が減少。最も落ち込んだのは衣料品で78.8%減。電子機器・家電も60.6%落ち込んだ。唯一プラスだったのは無店舗小売りで、8.4%増。同項目にはアマゾン・ドット・コムといったオンライン販売が含まれる。

  食品・飲料は13.1%減。前月には、生活必需品の買いだめで急増していた。レストラン・バーは4月に29.5%のマイナスとなった。

  4月小売売上高の総額は4039億ドル(約43兆3300億円)で、12年以来の低水準。前年同月比では21.6%減少した。前月は同5.7%減。

  飲食店と自動車ディーラー、建材店、ガソリンスタンドを除いたベースのコア売上高は、前月比で15.3%減少した。通常であればこのコア売上高は基調的な消費者需要をより適切に測る指標と捉えられるが、今の状況ではそうした意味合いは薄れる。

  ガソリンスタンドは28.8%減。燃料の値下がりと需要減の両方が反映されたとみられる。全米自動車協会(AAA)によると、4月末のガソリン小売価格は全米平均で1ガロン=1.80ドルを下回っていた。

  自動車・同部品は前月比12.4%減。自動車とガソリンを除いたベースの小売売上高は16.2%減少した。

  統計の詳細は表をご覧ください。

原題:U.S. Retail Sales Plunge in April, Worse Than March Record (1)(抜粋)

(統計の詳細を追加し、行進します)
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