【小林弘幸】コロナに負けず、心身の健康を維持する毎日の習慣

2020/6/7
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、「新しい生活様式」への転換が求められている今、環境の変化に心身が追いつかず、疲労や不調を感じている人も多いだろう。
そんなストレスフルなときこそ、「自分でコントロールできるルーティンを作ることが重要」と語るのは、順天堂大学医学部教授の小林弘幸氏だ。
免疫にも重要な役割を果たす自律神経と腸を研究する小林氏に、自身が実践する生活習慣や仕事の哲学を交えて、心身の健康を維持し、仕事で高いパフォーマンスを発揮するための極意を聞いた。インタビューは5月18日にリモートで行った。(全7回)

日本初の便秘外来を開設

私は1995年に、順天堂大学医学部総合診療科に大学病院で日本初となる便秘外来を開設したことから、いわゆる“腸活”のスペシャリストや、腸とも密接な関わりがある自律神経の研究者として紹介されることが多いのですが、ほかにもさまざまな役割・活動を担っています。
小林弘幸(こばやし・ひろゆき)/順天堂大学医学部 教授、日本スポーツ協会公認スポーツドクター
1960年埼玉県生まれ。87年順天堂大学医学部卒業。92年同大学大学院医学研究科修了。 ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任。95年順天堂大学医学部総合診療科に大学病院では日本初となる便秘外来を開設。2006年同総合診療科、病院管理学教授に就任。国内における自律神経研究の第一人者、腸のスペシャリストとして、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのパフォーマンス向上指導に関わる。『聴くだけで疲れがとれる 自律神経リセット』『「寝入りが9割」の睡眠技術』(ポプラ社)、『心穏やかに。人生100年時代を歩む知恵』(齋藤孝氏との共著)『名医が実践! 心と体の免疫力を高める最強習慣』(6月17日発売、プレジデント社)などの著書のほか、メディア出演も多数。