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----ファッションが他のビジネスと異なるのは、「成功のセオリー」がないことです。-----

違います。失敗にはだいたい共通点があるが、成功には必ずしもない、というのはどのビジネスでも同じ、もっと言えばビジネスに限らずそれは世の事象すべてに共通するでしょう。

更に言うなら、ブランドが決定的要素となったのは、アパレル分野だけではなくあらゆる産業において同様であり、その理由はテクノロジーのコモディタイズであり、過剰流動性であります。
ココシャネルの話はどこを取っても面白い。示唆に富んでいて、働く女性の活力になる言葉が満載です。

今回はそんなシャネルの人生の中でも、0から世界に出ていくために必要な学びをお聞きしました。ファッションに限らず、ビジネスを創造する方に共通する教訓がちりばめられています。
70歳からシャネルが再デビューというのはすごい。ファッション感覚は年齢に関係ないのかもしれません。時代のトレンドを読み、クリエイティブに落とし込める能力に長けていた。そして、ブランドのパワーを知り尽くしていたのでしょうね。

ラガーフェルドは優秀なデザイナーだったが、自分のブランドは成功しなかった。しかし、シャネルは確固たるブランドを築き上げた。目に見えないけれど、精神(スピリット)が込められているかどうかの違いがあるような気がします。
「何が『共感』を呼ぶのかというと、デザイナーやクリエイティブディレクターの個性や流儀、独自の世界観」…このくだりで真っ先に思い浮かぶデザイナーは三宅一生さんです。プリーツ・プリーズで、1993年に国内の繊維産業の技術の粋を集めて、完全なる独創性を武器に世界を席巻しました。その後も再びBao Baoのユニークなバッグで世界中を魅了しています。

このシリーズの中で、できればぜひ三宅さんのお話も聞けたら嬉しいです。
連載の最後は私も大好きなココ様で締めくくりなんですね。ステキです。
ココ様は含蓄のある名言をたくさん残していらっしゃいます。

孤児院で育った彼女は「次の瞬間には死ぬって思いながら、暮らすべきなのよ」という人生観を幼い頃から持ち、「翼を持たずに生まれたのなら、翼を生やすためにどんなことでもしなさい」と文字通りできることは何でもやってモード界の女王にまで上り詰めました。

Work as Lifeという仕事観を持つ彼女の仕事に向き合う姿勢は「私がやってきたことは、みんな子どものような無邪気さでやったことなの。」で、いくつになっても若さとエネルギーは変わりませんでした。

さらに、「何であれ中途半端で終わらせたことなどないのよ。」「わたしにとって一日ごとに、ものごとは単純になっていく。なぜなら、一日ごとに何かを学ぶから。」と続きます。

自らデザインする服についてはオリジナリティ溢れる斬新なものでしたが、決して奇をてらったものではありません。それは「下品な服は服だけが目につき、上品な服は人物を引き立たせる」という哲学からでした。

現代の我々にも「欠点は魅力のひとつになるのに、みんな隠すことばかり考える。欠点はうまく使いこなせばいい。これさえうまくいけば、なんだって可能になる。」という生き方のヒントを与えてくれます。

そして、「かけがえのない人間になるためには、常に他人と違っていなければならない」とも。

クリスチャン・ディオールのコルセット復活のコレクションに対しては、「優しさに包まれてする仕事なんて、本当の仕事じゃない。怒りがあって、はじめて仕事ができるのよ」と闘志を再びメラメラと燃やしたのです。

ココ様に「自分のことを語ってはだめよ。黙って人にわからせなくては。」と言われてしまっては、SNSで自己顕示欲剥き出しの自分はアイタタタタターッとなってしまいます。

そして、最後にチャーミングなひとこと。
「売り物でないものがあるわ。それはマドモアゼル・シャネルよ。」
「誰も私にはなれない」という至言。
自分の「好き」を追求できるか、自分を信じきれるか。
ファッション以外でも共通する、普遍的なことでないでしょうか。

「そこから私たちが学べることは、底の底まで自分の内側にあるものを、掘り下げて勝負する、それが成功の第一歩だということです」
崇拝されるファッションデザイナーは、往々にして「良い意味での破壊」を生み出してきた。

ヴィヴィアン・ウェストウッドは、英国ファッションを破壊した。

アレクサンダー・マックイーンは、究極に不気味でありながら美しいショーで、ファッションショーの概念を破壊した。

ジョン・ガリアーノは、オートクチュールにストリートエッセンスまで取り入れて、オートクチュールを破壊した。

エディ・スリマンは、これほどまでに、というほどスリムなシルエットでメンズファッションを破壊した。

真のクリエイターは、既存の概念に捉われる事なく、批判を凌駕するほど美しい物を作り上げてしまう能力がある。

しかし、創造できる=ビジネスで成功する、とは異なります。昔から芸術家には「パトロン」が背景にいたように、ファッションデザイナーにも、パトロンやエンジェルがいます。

万人受けを狙えば、ビジネスとしては成功だが、クリエイターは、万人受けを狙っているのではなく、万人が受け入れられないような雲の上のレベルを創造する事に喜びを感じるわけで、そのバランスが難しい所です。

デザイナーを目指して勉強していた頃、とにかくマックイーンのデザインとショーには、毎回驚きと感銘を受けました。彼は「ショッキングでなければショーなどやっても意味がない。私は、別に皆に好かれるショーをやるつもりは無い。観客がオェっとなろうが、ワーォとなろうが、どちらでも良いから、とにかく見た人の衝撃を与えるショーをやりたいんだ。」という事を言っていたのですが、それが全てを語っていると思いました。

世の中に対する反発精神、自身の信念の強さが新しい物を創造する力の源であると感じます。
Shopifyがガンガンきて、D2Cで世界へ、というシナリオはありえるかとfrom Japan.
ココ・シャネルはデザイナーとしてだけでなく、女性イノベーターとして知ってもらいたい存在。彼女の功績は本当に大きい。
この連載について
まるで預言者(プロフェット)のように、新しい時代のうねりをいち早く紹介するNewsPicksのインタビュー集。本質を見抜く視点を毎週つむいでゆくことで、ちょっと先の未来を覗こう。