アフリカ出身・京都精華大サコ学長 コロナ問題でわかった「日本人のホンネ」
コメント
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どれも冷静で鋭い指摘でした。
各方面の課題への指摘について一読の価値ありです。
特に印象に残ったのはここ
「興味深いのは、日本人は政治にそれほど関心がないのに政府に依存し、国からの発言を待っていることです。」
国からの発言を待っているというのは、一部の知事以外みんなそのように見えますね。
政府がCEOで、各都道府県が部長のような組織構造になってしまっています。
しかも、部長は指示待ちで、CEOの伝書鳩に過ぎません。
でも本来あるべきは、政府が一番下で支えていて基本方針だけ決め、各都道府県が自らの地域に合う施策を実行する状態だと思います。
逆ピラミッド、タレントと芸能事務所のような関係(?)が望ましいと考えます。
中央集権的な政治体制を江戸時代以来とってきたのですが、ここが変わらないと地方は廃れる一方で、日本の国力そのものも廃れる一方です。
注目のコメント
「冷静に見えて他人へのいらだちを募らせていたり、堅い職業の人が、歌舞伎町やパチンコ店でこっそり気分転換したり、表と裏の二面性がある」ってあるけど、そんなの日本人に限らず人間皆そう。二面性どころか多面性ですよ。
「自ら考えて動くのが苦手で他責傾向がある」なんてのも、いかにも日本人あるあると考えてしまうけど、世界中どの民族も基本は受け身です。フランス男もイギリス男は、自分から女性にアプローチできるのは所詮3割もいない。何も変わらない。そして、僕個人はそれが悪いことだとも思わない。
むしろ西欧諸国で発展した一神教や唯一無二のアイデンティティの確立とか、そういうソリッド支配思想の方が、人間の本質とは違うものだと思います。そうかなあ。私は日本人ってすごいって思ったけどなあ。
いちばんすごいと思ったのは、緊急事態宣言が発令されて最初の土曜日に、渋谷のスクランブル交差点のライブカメラを何度か見たら、どの時間も人が少なくて驚いた。ニュースによれば利用客は98%減にもなったそうだ。強制ロックダウンではなく「自粛要請」なのに、日本人はちゃんと守った。
それに3.11のときだって、あんなに大きな被害に遭いながらも、パニックに陥らず、秩序と礼儀を守って、お互いを助け合った。日本人最高!マリ人だけど京都精華大学長ウスビ・サコさんに聞いた「コロナと日本人」についてのインタビュー。面白い。
> 「子どもが2週間家にいただけで親が大変」という声をよく聞きますが、親がわが子とじっくり1~2週間、一緒に過ごせない状況がつくられていることに、非常に驚きました。日本は、子どものことで親が仕事を休んでも、国や自治体または会社が全面的に補償する制度になっていません。休んだ分、損をするとなれば、子どもを育てるお金がなくなるのだから仕事をしなくてはいけない。そういう社会だから、わが子との向き合い方がわからない親が増えていると思います。この機会に社会のあり方を変えていくべきです。
それにしても、こうしたインタビューみて「この外国人のこういう言い方は事実を捉えてないからダメだ!」みたいな反応が出てくるの定番だけど、そんなに日本人の認識だけが王者だと思うならばこんな記事読まなきゃいいだけの話ではと思う。
他者からの視点をみることは、自分たちから見えにくい箇所を知ることにキモがあるので、「自分たちとまったく同じ認識なのかどうか」のチェックリストをクリアしない限りその意見は承服できない、みたいな態度はとても独善的で、進歩がないものの見方だと思う。