【新】コロナ後の「ファッションビジネス」はこう変わる

2020/5/15
まるで預言者のように、新しい時代のムーブメントをいち早く紹介する連載「The Prophet」。
今回登場するのは、『「イノベーター」で読む アパレル全史』(日本実業出版社)の著者である、服飾史家の中野香織氏だ。
同書では、ココ・シャネルやクリスチャン・ディオールといったラグジュアリーブランドの創業者から、ファーストリテイリングの柳井正氏に至るまで、ファッション史にその名を刻んできた「イノベーター」を軸に、ファッションビジネスの発展を読み解いている。
新型コロナ感染症の拡大によって生じたファッション観や消費行動の変化によって、今まさに岐路に立たされているファッションビジネス。中野氏が見通す、その「未来図」を、全3回でお届けする。
中野香織(なかの・かおり)服飾史家。株式会社Kaori Nakano 代表取締役/昭和女子大学客員教授。
ショーや展示会が「一斉中止」
──新型コロナの影響で、これからのファッションはどう変わるでしょうか?
中野 足元の話で言えば、ブランドのショーやイベント、展示会が軒並み中止になりました。
秋以降にショーを開催すると表明するブランドも出てきましたが、おそらく多くのブランドにおいて、今年いっぱいは多くの観客を招くイベントを自粛するという流れが続くでしょう。
私は今回のコロナを契機に、これまでのファッション業界のシステムそのものが大きく変わると見ています。