[ブリュッセル 13日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が発表した3月のユーロ圏の鉱工業生産指数は前月比で11.3%、前年比では12.9%低下し、1991年の統計開始以来、最大の落ち込みを記録した。新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するための封鎖措置がユーロ圏全体の経済活動に深刻な打撃を及ぼした。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は前月比12.1%低下、前年比12.4%低下だった。

統計局によると、自動車や家電などの耐久消費財が最も大幅に減少し、前月比で26.3%、前年比で24.2%急減した。

資本財も前月比で15.9%、前年比21.5%減少した。

食品などの非耐久消費財の落ち込みが最も小さく、前月比1.6%減、前年比0.8%減だった。

国別にみると、資本財や耐久消費財の輸出が多いドイツの鉱工業生産が前年比14.2%減少する一方、食品の生産が多いアイルランドは25.3%増と予想外の大幅な伸びを示した。