ロボットと監視カメラ、SFのディストピア思わせる中国のコロナ隔離生活
時事ドットコム
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便利さは、リスクと表裏一体です。AI、IoT、ロボットなどの技術は、人間の生活を便利で豊かなものにしてくれる一方、情報を盗まれるといった犯罪に遭う危険性を高め、さらに、国家権力が国民を監視しコントロールしようという意思を持つ時には非常に便利に利用されます。
中国政府によるコロナウイルス対策は、中国政府の国民に対する態度の縮図とも言えます。コロナウイルス感染者も中国共産党にとって不都合な種類の人間と捉えらえるでしょう。その人間が不都合でなくなるまで、徹底的に監視し他人に接触させないということができるのです。
コロナウイルス感染者を人権派弁護士や共産党を批判する人と置き換えても同じことが行われるでしょう。ICT技術が、中国共産党の意図を実現可能なものにしているとも言えます。そして、足りない所には、人民同士で監視させ通報させるという中国共産党の伝統的な手段も用いられているのでしょう。テクノロジーの側面だけ見ると、その技術力の高さが気になる。
中国のコロナ対応が結果的に奏功している(? 正確な情報を公開しているか否かは不明だが)かもしれないが、それだけをもって中国の正統性を認める理由にはならない。バランスが欠けている点は今でも、いや、むしろ今回の件を受けて再確認できたと思う。