4月の自殺者数、前年比約20%減
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ジュリア・ロバーツ主演の「食べて、祈って、恋をして」の冒頭で、難民キャンプでの挿話がでてくる。
そういった状況下でも、カウンセラーに相談する内容の大半が恋愛がらみだとのこと。
結局人間のストレスのほとんどは人間関係で、活動がとまるとそれが減るんだろう。
自殺率ワーストは日本社会の宿痾。
経営者が金を借りるときに多くは個人保証を入れさせられるわけだけど、こういった点も日本の過剰な個人責任論の現れだと思う。
会社の経営に際しての融資につき、個人保証を原則禁止にすれば自殺者は減る。
金なんてバーチャルな存在で、人間の活動を仮想化して、失敗してもしゃれで済むようにするのが、資本主義の正の面のハズ。一見意外に見える統計ですが、正直やはりそうだろうなと思いました。
まず確かにコロナの影響は甚大ですが、だからと言って自殺者が増えるというわけではありません。
むしろ一過性のショックの時は、人間は目先の危機を回避するために、逆に懸命に動こうとします。
これは本能的なもので、厳しい時だからこそ経営者は懸命に考え、あらゆる手を尽くそうとします。
別に経営者でなくても誰でも一緒で、急な危機に当たっては人は死ではなく生きるために一生懸命になるのです。
では人間はどのような時に死を選ぶかといえば、それは目前の危機ではなく、出口のない強烈な不安に襲われた時です。
何をやっても売上減少に歯止めがかからず、もはや万策尽き、いくら考えても、いくら動いても光明が見えなくなった時、経営者の脳裏には死への誘惑がちらつきます。
同じように一回こっきりのパワハラやいじめ、人間関係のトラブル、病気で死ぬ人は滅多にいませんが、それが継続し、そして泥沼化して抜け出せなくなった時、死という出口のない問題を最終的に解決してくれる究極の解決策を思い浮かべる人が出てくるのです。
危機ではなく、不安が人を殺すのです。
コロナショックは出口のある一過性の危機です。
そして在宅勤務やソーシャルディスタンスによって、居心地の悪かった濃密な人間関係が一度リセットされる機会が訪れました。
無理な勤務がなくなり、精神や体調を回復した人もいるかもしれません。
死を考える人が減るのは当然のことだと思います。
もちろんこれから先こういう状況が続くとは限りません。
むしろ危機はこの先にあります。
コロナ明けの日本が経済のリブートに失敗すれば、今度は本当の意味で自殺者が増えてくることでしょう。在宅勤務で自殺が減ると考えるのは早計です。確かに現在人の接触が減っているので「自殺をしそうな人」のトリガー要因は減ったかもしれません。
しかし自殺要因(病気や借金など)から自殺を選ぶ期間の中央値は5年という報告もあるように、自殺という選択には時間がかかるのが通常です。経済による健康影響を検証するのにはまだ時間がかかりそうです。https://www.lifelink.or.jp/hp/Library/whitepaper2013_1.pdf#search='%E8%87%AA%E6%AE%BA%E8%A6%81%E5%9B%A0++%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E5%80%A4+5%E5%B9%B4'