【宮田裕章】データを駆使したプロジェクトで社会変革に挑む

2020/5/24
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行を受け、厚生労働省とLINEなどが4回にわたって実施した「新型コロナ対策のための全国調査」。
このプロジェクトの実現に尽力したのが、NewsPicksの番組「WEEKLY OCHIAI」のレギュラー出演者としてもおなじみの宮田裕章教授(慶應義塾大学医学部)だ。
宮田氏の活動領域はコロナ対策だけにとどまらない。2025年大阪・関西万博のビジョン構築や全国的な医療データベースの整備、世界経済フォーラムにおける政策提言など、「医学部教授」という枠を超えて多岐にわたる。
それらに共通するのは「データサイエンスなどを駆使して社会変革に挑戦し、現実をより良くする」という信念だ。
では、データは実際にどのような効果を社会にもたらすのか。我々は今後、どのようにデータに向き合っていけばいいのか。独特のファッションの秘密にも触れながら、宮田氏の思想に迫る(全7回)
宮田裕章(みやた・ひろあき)/慶應義塾大学医学部 医療政策・管理学 教授
2003年3月東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻修士課程修了。同分野保健学博士(論文)。 早稲田大学人間科学学術院助手、東京大学大学院医学系研究科医療品質評価学講座助教を経て、2009年4月より東京大学大学院医学系研究科医療品質評価学講座准教授。2014年4月より同教授(2015年5月より非常勤)、2015年5月より慶応義塾大学医学部医療政策・管理学教室教授。大阪府・2025年万博基本構想検討会議メンバー、神奈川県顧問、新潟県健康情報管理監、うめきた2期アドバイザーなどを務める。(写真:山岸 伸)