野口さん年内にも宇宙へ NASA幹部明かす 月面探査、日本人も
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もちろんNASAが慈善事業で日本人をISSや月に運んでくれるわけではありません。
とはいえ日本がアメリカに直接お金を払ってチケットを買うわけでもありません。
(少なくとも西側の)宇宙機関同士の協力は「物々交換」が基本です。ISSの場合は、アメリカが日本の「きぼう」モジュールをスペースシャトルで運ぶ代わりに、日本がアメリカの「セントリフュージ実験モジュール」を日本側の資金で開発してあげる、という取引でした。(ところがこのモジュールは計画縮小で打ち上げられなくなってしまったので、つくばに野ざらしで展示されています。)
ISSにはだいたい1年に日本人がひとり、約半年間、滞在します。その打ち上げや滞在費用はNASAが受け持つ代わりに、日本は「こうのとり」でだいたい年に一度、ISSに物資輸送をします。今までアメリカ側の宇宙飛行士の輸送は、日本人、欧州人を含め、ロシアのソユーズを使っていました(これはNASAがロシアにお金を払っていた)。それを次回からは、SpaceXにお金を払ってドラゴンを使う、ということになったわけです。その一環での、野口さんの搭乗です。
さて、アルテミス計画、もちろんJAXAとしては日本人を月に送りたい。「じゃあ、その代わりにJAXAは何を提供してくれるの?」とマッキントッシュさんが聞いているわけです。ヨーロッパはすでにオリオンに機械船を提供することが決まっています。おそらくはそれでオリオンの座席を確保したのでしょう。おそらく日本はまずは月軌道ゲートウェイへの輸送とかをやるんじゃないかと思います。「こうのとり」をHTV-Xにアップグレードし、H3ロケットを開発したことも、将来的な月への輸送が視野にあるはずです。じゃあ、その見返りに、どの程度の頻度で日本人をオリオンに乗せてくれるの?というのは、国同士の交渉次第です。今月の27日のCrew Dragon Demo2は本当に楽しみにしていて、シャトル退役から大きく時代が変わって民間がISSに飛ばす時代になる最初の日。と同時に、これまで止まっていたJAXAの宇宙飛行士の採用試験が再スタートしそうだな。これは絶対に受ける。
でもいつも日本はNASAにくっついて宇宙に。日本はなぜ日本主導で宇宙開発ができないんだろう。最近は中国だってガンガンどでかいロケット打ち上げてる。SpaceXとかNASAの発表を聞くたびに考えたりする。