サイバー和菓子で描く食の未来 電通マンの挑戦
食を拓く(1)
3Dプリンターで職人技
東京都中央区にあるオフィスの一室。最先端の技術を駆使した和菓子を生産する世界初の工場だ。使うのは3次元の立体的な物体を印刷のように作る3Dプリンター。装置に餅や白あんを入れ、吹き出し口から練りだして積み重ね、和菓子ができる。
企画したのは広告美術などを手掛ける電通アートディレクターの榊良祐(39)だ。和菓子を作製するデータを送信して3Dプリンターで作る「サイバー和菓子」の...
「おいしいものをもっと食べたい」。最先端のテクノロジーが人間の飽くなき欲求にこたえるべく革新を続けている。世界の人口増が続くなか、環境にやさしい持続可能な食料生産を目指す動きもある。次世代の食を切り拓(ひら)く先駆者たちを追う。