政府支援なければ破綻　佐山展生・スカイマーク会長

　コロナ危機は２００８年のリーマン・ショックとは全く違う。リーマン・ショックは金融システムが傷み、貸しはがしなどが起きたが、一時期を乗り越えればよかった。だが今回は全業種が傷み、いつまで続くのか分からない底知れなさがある。圧倒的にしんどい。

　一番大事なのは、感染拡大をいかに止めるか。すでに台湾などは封じ込めに成功したとされている。感染拡大を止めた国から復活し、今後の世界経済で有利となる。

　コロナ危機が直撃した航空業界は非常に厳しい。航空会社は航空機のリース代、賃料や人件費などの固定費がコスト全体の半分以上を占める。減便しても、固定費で多くの資金が流出する。スカイマークは国内線が主力で、２月の搭乗率は約８０％だったが、国内にも感染が広がった３月の搭乗率は５０％台、４月はさらに下がった。現預金は３月に４０億円弱減り、４月には約１００億円の流出が見込まれる。３月時点で１２０億円超の手元…