「楽天PCRキット販売中止」に学ぶ、ニセ医者を見抜くシンプルな方法 - 「海外の名門」に弱い日本人
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注目のコメント
米国の場合には、卒業大学も、各専門医についても簡単にオンライン検索が可能です。
分かりやすい具体例では「山田悠史が本当に米国内科専門医か」を確認するためには、American Board of Internal Medicine(ABIM=米国内科専門医)と私の名前で簡単に検索ができてしまいます。
私の検索結果: https://www.abim.org/verify-physician/Yamada-Yuji-AnMCGlger7w=.aspx
“Board”というのが、日本で言うところの専門医資格にあたります。ここで、”certified”と表示が出てこなければ、この方は専門医資格をお持ちでないことがすぐに分かります。
たしかに、国外の資格というのは、詐称に使われやすいのかもしれません。大切な局面では、自分の目で確認するまで安易に鵜呑みにしないことが大切ですね。ニセ医師。厚労省HPの名前打込みで「資格検索」可とあるが、医師に聞くと、大学や病院勤務でないと自分で2年に一度登録必要で出てこない医師が結構いるとのこと。
2年に1度登録ないと消えるのは修正した方がよさそうです。
通常、働くときは医師免許と保険医登録証のコピー提出するとのこと。
#医師
https://www.med.or.jp/nichiionline/article/004798.htmlこうした経歴詐称はいわゆる虚言癖 "pseudologia fantastica" という現象のことが多いです。人を騙して利益を得ようという外的利得や悪意ではなく、強い劣等感により自分の心が傷つくのを防ぐためという内的利得、心理的動機が背景にあり、本人にも嘘か本当かわからなくなってしまうこともあります。精神病による幻覚妄想とも違います。
良くも悪くも、米国のバックグラウンドチェックは徹底しています。勤務先の大学病院でも、採用の際は内定を出してからcredentialingというバックグランドチェックのプロセスがあり、人事部の担当者が今までの学歴、職歴などを実際に卒業大学や過去の職場に問い合わせたり、履歴書に虚偽がないか、犯罪歴がないか、などを調査します。このプロセスには数ヶ月かかるため、急に人が辞めて新たに採用したい時は結構きついです。
米国は医師免許は州ごとに取得する必要がありますが、同様の厳しいバックグラウンドチェックがあり、州によっては指紋採取もされます。
人を信用できない社会は寂しいですが、組織も社会もリスク管理のためにはそれくらいしないといけないのかもしれません。