【大予測】コロナショックで、「地元経済圏」が活性化する

2020/5/10
もう「コロナ前」には戻れない。新型コロナウイルスによって、世界は一気に変わってしまった。私たちの生活やビジネスは、これからどう変わるのか。気鋭のプロピッカーたちが、テーマごとにコロナ後の世界を予測する。
コロナショックによって私たちは、社会の大きな変革はテクノロジーだけではなく「必要によってもたらされるもの」ということを、改めて認識しました。
すでに世界は、コロナ後に向けて大きく変化し始めています。
人口が密集する都会の生活も一変しましたが、地方においても、インバウンド振興を強みにしていたエリアが打撃を受けたり、地元内需型サービス産業である飲食業などを中心に自粛の影響が響いたりしています。
その一方で、従来からの議論では低迷していた行政手続きのオンライン化や、教育の遠隔対応、地域産業面でもインターネットを活用した各種サービスなどが次々と投入されるようになっています。
また、地方が観光だけでなく内需と向き合い、欧州の地方都市のように、ワインやチーズなどの付加価値の高い農業加工製品などのものづくりにシフトするという議論も生んでいます。
あれだけ変わらなかった地方行政や経済が、危機に瀕した途端に大きく前進し始めているのです。
この事実は、コロナショックが、皮肉にも世界全体の時計の針を大きく先に進めるきっかけになることを意味するのだと思います。
そこで本記事では、私がコロナによって変化が加速する、もしくは検討が始まると考える5つのポイントについて解説していきます。