[7日 ロイター] - 7日の米短期金融市場で、フェデラルファンド(FF)金利先物0#FF:が米連邦準備理事会(FRB)による12月のマイナス金利導入を小幅ながら織り込み始めた。マイナス金利の可能性が織り込まれるのは初めて。新型コロナウイルスの経済的影響に対する投資家の懸念を反映した。

パウエル議長をはじめFRB当局者はマイナス金利導入について、成長を刺激する効果が疑問視されるほか、金融市場を混乱に陥らせる懸念があるとして、米国では適切ではないと述べている。

ただ一部の投資家は新型コロナによる大幅な景気後退を見込んでおり、FRBは危機対応でより試験的な措置の導入を余儀なくされる可能性があると予想している。

シーポート・グローバル・ホールディングスのマネジング・ディレクター、トム・ディガロマ氏は「何でも起こり得る。われわれは未知の領域に足を踏み入れている」と述べた。

ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック最高経営責任者(CEO)は6日、ツイッターへの投稿で、米財務省が短期債の発行を増額したことで、FRBに対するマイナス圏への利下げ圧力が強まったと指摘。ただマイナス金利導入は「致命的な結果」になり得るとの見方を示した。

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