米百貨店、初のコロナ破綻 ニーマン、営業停止響く
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コロナ前からeコマースとの競争に苦戦していたニーマンですが、新型コロナで追い討ちとなり、少し前からChapter11の準備をしていたよう。
なお、J.C.Penneyも、現在金利の支払いを止めていて、Chapter11準備中のようです。
いずれも、借入過多で回らなくなったというところですね。
ニーマンによると、$675m のDIPファイナンス(つなぎ運転資金)の確保ができたとのことで、多額の債務免除を得て再建していく形。今月末までにニーマン及び傘下の店舗を閉鎖していくようです。
米小売業はビジネスモデル転換を近年ずっと求められてきましたが、コロナがトリガーとなり、時代の節目となっています。非常に残念です。ニーマン・マーカスは米百貨店の中ではEC比率が高く、4割弱に達していた筈ですが、それでも不採算店舗の赤字を補えなかったということですね。個人的にニーマン・マーカスが大好きで、1990年代はカタログ通販で、2000年代以降はオンラインショッピングで利用してきました。当時としては日本に発送してくれる数少ない米百貨店でした。
マンハッタンでは、ヘンリ・ベンデルや、ロードアンドテイラーといった、五番街の老舗のデパートが2018年から2019年にかけて姿を消していますが、ニーマン・マーカス傘下のバーグドルフ・グッドマンの今後が気になります。ニーマンマーカスは、ネット通販等に押され、コロナ以前から業績不振が伝えられていました。
問題は、より健全だった企業まで大きな影響を受けていること。
4月の米国のチャプター11申請数は前年同月比26%増の560件に上りました。2ヶ月間の雇用支援金が有効なのに…です。
今後いつどこまで行動制限を解除し、どこまで腰を据えて政府が支援するか次第では、失業者数に次いで倒産件数も未曾有のレベルとなりかねないでしょう…