[北京 7日 ロイター] - 中国は7日、新型コロナウイルスの発生源特定において世界貿易機関(WHO)を支援すると発表した。また新型コロナを巡り中国政府に対して攻勢を強めるポンペオ米国務長官について、うそをついていると非難した。

ポンペオ長官は、世界的なワクチン研究に必要な新型コロナのサンプルを中国が提供しなかったと非難し、透明性を要求。トランプ米大統領と共に新型コロナが中国の研究所から発生した証拠があるとの見解を示している。

これに対し、中国外務省の華春瑩報道官は7日、北京で記者団に対し、新型コロナ発生源の調査に関するWHOの取り組みを支持すると表明。「発生源に関する疑問などの問題でWHOに協力する門戸は常に開いている」と述べた。

また「科学者が結論に至っていないにもかかわらず、ポンペオ長官はなぜ、新型コロナが武漢市の研究所から発生したとの性急な結論を出したのだろうか?証拠はあるのか?われわれに証拠を提示してほしい。証拠を提示できないのなら、証拠を作っている最中なのかもしれない」と指摘。ポンペオ長官の新型コロナを巡る発言は矛盾しているとし、「矛盾している理由は、うそを隠すために別のうそをついているからだ」とした。

その上で、唯一の敵は新型コロナであると主張。「全人類の共通の敵は新型コロナだ。新型コロナに対する人類の戦いに直面する中で、中国は米国の敵ではなく、戦友であるべき」と語った。