[ 7日 ロイター] - 米フェイスブック<FB.O>は6日、フェイスブックやインスタグラムに掲載されるコンテンツが適切かどうかを監視するために新たに設立する専門委員会のメンバーを発表した。

監視委は独立性を持ち、同社の「最高裁判所」とも称される。個々のコンテンツの扱いでは、フェイスブックのみならずザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)の決定を覆す権限を持つ。当初はヘイトスピーチやハラスメントなどの問題に注力する。

監視委の当初の陣容は20人。メンバーには米国の元巡回控訴裁判所判事で信教の自由に関する専門家であるマイケル・マコネル氏、コロンビアの弁護士のカタリナ・ボテロマリノ氏、元デンマーク首相のヘレ・トーニングシュミット氏、イエメンの活動家でノーベル賞受賞者のタワックル・カルマン氏などが含まれる。

フェイスブックによると、メンバー構成は全体で27カ国、少なくとも29言語をカバーする。ただ国別で見ると、同社が本社を置く米国がメンバー全体の4分の1、共同委員長4人のうち2人を占める。

監視委は早速作業を開始する。フェイスブックの幹部によると、今年の夏から案件についての聞き取りを始めるという。

監視委のメンバーは40人程度まで増える予定で、フェイスブックは少なくとも6年間に1億3000万ドルの資金を投入すると約束している。