(ブルームバーグ): 米リフトが6日発表した1-3月(第1四半期)決算では新型コロナウイルス感染拡大にもかかわらず配車サービス事業が緩やかな伸びを見せ、黒字化に向け前進した。

利払いや税金、その他経費を除いた損益は8520万ドル(約90億4000万円)の赤字となり、前年同期比で赤字が61%縮小した。発表を受け、リフトの株価は時間外取引で一時19%急伸した。

ただ、新型コロナは、これまで四半期当たり50%超の成長率が普通だったリフトの事業の伸びを大きく鈍化させた。1-3月期の調整後売上高は前年同月比23%増の9億5600万ドルだった。

リフトの事業地域は米国とカナダに限定されており、これら2カ国は3月までコロナの影響をほとんど受けていなかったが、その後状況が急速に悪化した。同社は先月、2020年通期の業績見通しを撤回。人員を17%削減すると発表するとともに、この他に5%の人員を一時帰休とし、全員の給料をカットした。

リフトは新型コロナ以外の問題も抱える。同社と同業ウーバー・テクノロジーズは今週、「ギグエコノミー」で働く人に従業員としての権利を与えるカリフォルニア州法に違反したとして同州に提訴された。

原題:Lyft Narrows Loss Despite Virus, Sending the Stock Surging (2)(抜粋)

©2020 Bloomberg L.P.