(ブルームバーグ): 米ゼネラル・モーターズ(GM)の1-3月(第1四半期)は新たなピックアップトラックの売れ行き好調に支えられ、市場予想を上回る業績となった。6日の米株式市場でGM株は一時、前日比11%上昇した。

フルサイズのピックアップトラックの販売台数は27%増加した。政府の自宅待機命令の影響が及んだのが期末の数週間に限られたことが背景にある。

利益率の高い「シボレー・シルバラード」や「GMCシエラ」の販売好調で、売上高と調整後1株利益がアナリスト予想を上回った。調整後1株利益は62セント(アナリスト予想平均は30セント)。売上高は6.2%減少したものの327億ドル(約3兆5000億円)と、アナリスト予想平均を10億ドル近く上回った。

同社によると、新型コロナウイルスの影響で3月中旬に一時閉鎖に追い込まれた米国とカナダの工場は、5月18日の操業再開を目指している。

GMのディビア・スリヤデバラ最高財務責任者(CFO)はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「仮に生産がゼロとなった場合でも、第4四半期まで流動性を巡る状況に心配はない」とコメント。「よって当社が現在注力しているのは、安全に工場の操業を再開することだ」と語った。

原題:GM Rises on Surging Pickup Sales Giving Barra Breathing Room (2)(抜粋)

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