[5日 ロイター] - 米民泊仲介大手エアビーアンドビーは5日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で世界的に旅行需要が激減していることを受け、全従業員数の25%に当たる約1900人の削減を実施する方針を明らかにした。

ブライアン・チェスキー最高経営責任者(CEO)は従業員宛てのメモで「エアビーアンドビーの事業は大きな痛手を受けた。今年の売上高は昨年の半分以下になると予想している」とした。

米国で削減対象となる従業員には、14週間分の給与に勤続年数に応じた割増金を加算した額を支払う。

新型コロナの影響で多くの人が休暇や出張などを取りやめる中、エアビーは今年、物件の貸し手が負う損失を補う費用として2億5000万ドルを充てると明らかにした。

3月下旬には、マーケティング活動を停止して今年8億ドルを節減すると発表。創業者は6カ月間給与を受け取らず、幹部には50%の給与カットを実施するとしていた。

また4月には、プライベートエクイティ(PE)会社のシルバーレイクとシックス・ストリート・パートナーズから10億ドルを調達し、手元資金は約40億ドルに増加すると明らかにした。

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