【コロワイド社長】どうしても僕は、「大戸屋」が欲しい

2020/5/7
新型コロナウイルスの影響で売り上げが激減し、資金繰り悪化が懸念される外食業界。キャッシュが少ない企業から淘汰が進み、再編の機運も高まっている。
そうした中で、昨年末に表面化した大型買収案件が、本格的に動き出した。
4月14日、売上高で外食業界4位のコロワイドは、定食屋の大戸屋ホールディングスの筆頭株主として、経営陣の刷新を求める株主提案を発表。将来的な子会社化の意思も表明した。
一方の大戸屋側は、買収の進め方に問題があるとして、コロワイドのやり方には「困惑を禁じ得ない」として反発している。
写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ
コロワイドといえば、買収を通じて「牛角」、「フレッシュネスバーガー」、「かっぱ寿司」、「ステーキ宮」などを獲得して成長してきたM&A巧者だ。
しかし、相手が賛同しておらず、かつコロナ禍における新規買収には、いくつかの疑問も浮かんでくる。
この時期になぜ、大戸屋の買収計画を強行するのか。狙いと勝算についてコロワイドの野尻公平社長に話を聞いた。

欲しいのは「定食」と「ブランド力」