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原料からのサプライチェーンがわかる記事。


ピラジン骨格(含窒素複素環)を含む化合物が原料かなと勝手に想像していましたが、もっと前段階の物質から合成するのだとは知りませんでした。
(チャーハンの話で炊いたご飯から作るのかと思っていたら、稲の話から始まった時のような気持ち)

・モノクロル酢酸からマロン酸ジエチルの合成はデンカが担当。
以降の役割分担は、
・マロン酸ジエチル→アミノマロン酸ジエチル塩酸塩 (JNC)
・アミノマロン酸ジエチル塩酸塩→原料中間体(富士フイルム和光純薬、宇部興産)
・原料中間体(5万人分備蓄あり)→原薬(2万人分備蓄あり) (富士化学工業、富士フイルム富山化学、アクティブファーマ、カネカ、富士フイルム和光純薬、ダイト)
・原薬→アビガン錠(富士フイルム富山化学、シミックHD、日医工、ダイト)
となっています。

量が必要な原料は化学メーカーが担当し、原料中間体以降の製造はGMP※対応が必要なこともあり、富士フイルムグループが中心となって製造します。

以降は推測ですが。
記事の中間体からファビピラビルまでは、合成論文などの文献を見る限り、数ステップで合成されていそうです。最終的な生成物の活性を高めるポイントであるフッ素原子の導入の前段として、おそらく途中に、ニトロ化工程があります。ニトロ化は硫酸と硝酸の混合液で処理する工程なので、耐酸性が必要なのはこの工程と思われます。フッ素化の際に使用するフッ素化合物に対する耐性も考えているかもしれません。
反応容器の内側を耐薬品処理して、工場に設置、その反応容器の安全検査から申請、というのはとても大変な作業です。
急かされていると思いますが、こんな時だからこそ、安全第一で進めて頂ければと思います。

なおGMP(Good Manufacturing Practice)とは、製造業者(外国製造業者含む)および製造販売業者に求められる「適正製造規範」です。
原材料の入荷、検品、製造、包装、出荷、製品保管、回収処理など全ての工程において厳しい管理・対応が要求されます。
医薬品は厳格な管理の元に製造しないといけないので、反応装置だけあっても製造できる訳ではないのですね。
なるほど。アビガンは常時生産していたわけではないんですね。だから200万人分備蓄、ということになるのか。