[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米ゴールドマン・サックス<GS.N>は29日、社内にトレーダーや営業担当者らからなる委員会を設け、サステナブル投資に関する専門知識を共有する方針。投資家の間で、気候変動の抑制に向けた投資手段を模索する動きが続いていることを受けた。

同社幹部のステイシー・セリグ氏がロイターとのインタビューで述べた。

委員会は20人程度で構成。数週間ごとの会合で戦略を共有し、データ集積や分析方法の構築を行う。社内の関連部署と協調し、すべての資産クラスや商品に成果を伝えるよう求められる。

社会的責任投資に特化したポートフォリオが、下落相場でどの程度のリターンを上げられるのかに疑問を呈する向きもある。しかし、投資調査会社のモーニングスターによると、サステナブル投資を行う株式ファンドとESG(環境・社会・ガバナンス)インデックス連動ファンドは第1・四半期に大幅な損失を記録したが、そのリターンはおしなべて従来型ファンドを上回ったという。

セリグ氏によると、ESGファンドがこのところの相場の乱高下局面で耐性を見せていることから、顧客の機関投資家はサステナブル投資により多くの資金を振り向けているという。