世界のエネルギー需要6%減 IEA予測、新型コロナで
コメント
注目のコメント
2020年の世界の温室効果ガス排出量の下げ幅はオイルショックやリーマンショックを上回るとの予想。ただしコロナ危機が長期化すれば、脱炭素社会の早期実現には逆風となって跳ね返ることが懸念されます。メルケル首相をはじめ西欧では「コロナ後」のグリーンな景気刺激策を支持する声が大きくなっています。
IEA見通しは12月までにほぼ需要回復する「V字回復シナリオ」。そんな甘くないでしょ。
減ったのは殆どが自家用車の移動で、それはエネルギー消費の10%くらいでしかないので、そこが半減しても5%くらいでしかない。
石油消費の落ち込み規模は歴史上初。落ち込む速さも石油危機の70倍くらい速い。BPのWorld Energy Outlookを見ると、一次エネルギーの成長率は1995~2017年で年率+2.1%(うちOECD+0.4%、非OECD+3.9%)、また2040年までは年率+1.2%の成長を見込んでいる。
数値としては世界GDPよりは低い成長率だが安定的に伸びてきた。そのなかでー6%というのは、過去3年分ほどの需要を失うということ。移動は止まっているが、生活は止まっていないので、発電などは引き続き必要というのが現状。
原油需要は同期間で年率+1.3%の成長だった。足元は2~3割過剰と言われているが、これはガソリン中心に輸送セクターに寄っているため。ガスとかも一次エネルギーとしてはもちろんある。
https://www.bp.com/en/global/corporate/energy-economics/energy-outlook.html