PCR論争に寄せて─PCR検査を行っている立場から検査の飛躍的増大を求める声に
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注目のコメント
最後のたとえが秀逸ですね。
感染者数の減少傾向が見える現状でむやみやたらに検査するより
今年の秋冬でやってくるかもしれない、第二の大きな感染波に備えて、
臨戦態勢を整えるほうがよっぽど重要に感じます。
時間はあと半年ほどです。
> 大本営は各防衛部隊に機関銃を数台と新手の見張り番を送り、
> そこは充足しつつある。だが機銃手はそれまでの闘いで疲労困憊。
> 手持ちの銃弾もあと少し。補給の目途もない。
> かくして大本営は言う「弾は各部隊工夫して調達せよ」と。
> そしていま目前の闇の中には小隊程度の敵がいて、遊撃戦でこちらを
> かく乱しつつ本隊に合流せんと退却を始めている。
> だが大本営も将校連中も従軍記者もそして政治家も、
> みんなこぞって恐怖に駆られ、機銃手に命じて叫ぶ。
> 「とにかく撃ちまくれ」。だが早晩弾は尽きる。
> 闇の先では敵の本隊が静かに総攻撃の準備をしている。LAでの全住民希望者の検査に踏み切るという報道を見たあとにこれを読む。
https://this.kiji.is/628443008430425185?c=113147194022725109
LAのそれは都市封鎖の出口戦略の模索として有効だと感じたが我が国でそれをやるのはまず「数を捌けるなら」という前提条件付きの話だ。
この、検査をする側の詳細な「事情」を読む限りでは難しそうである。
例えば検査員不足の問題の他にも
全てを輸入に頼るRNA抽出キット不足。
国際的争奪戦に乗り遅れている日本では注文の20%程度の入荷。
それなのに厚労省の通達内容はキット不足対策を現場に「丸投げ」。
そんな現状で
>市中流行がインフルエンザ並みに燃え上がっているときなら仕方ない。だが、ほとんど患者が出ていない状況なら「勘弁してください」である。日本中どこもすべて流行がひっ迫しているわけではない。地域の市中流行の程度によって適切に判断していくくらいのことはあっても良くはないか。
という現場の意見はもっともか。
最後のこれがインパクトある。
『大本営は各防衛部隊に機関銃を数台と新手の見張り番を送り、そこは充足しつつある。だが機銃手はそれまでの闘いで疲労困憊。手持ちの銃弾もあと少し。補給の目途もない。かくして大本営は言う「弾は各部隊工夫して調達せよ」と。そしていま目前の闇の中には小隊程度の敵がいて、遊撃戦でこちらをかく乱しつつ本隊に合流せんと退却を始めている。だが大本営も将校連中も従軍記者もそして政治家も、みんなこぞって恐怖に駆られ、機銃手に命じて叫ぶ。「とにかく撃ちまくれ」。だが早晩弾は尽きる。闇の先では敵の本隊が静かに総攻撃の準備をしている。』「PCRの資源は無限ではない。もう少しリーズナブルになれないか。そこの議論が欠けている。」
とおっしゃるが、むしろ論争にかけているのは、「リソースの制限がなければどうするのが理想なのか」という視点かな。
増やしても意味がない、あるいは弊害があるという話が、いまのリソースを前提としているからなのか、リソースの制限がなくてもそうなのか、いまいちよくわからないんだよね。それによって打ち手も影響受けると思うが、なかなかそこが明らかになならない。