[ベルリン 29日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が29日発表した4月の消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準(HICP)で前年比0.8%上昇と、3月の1.3%上昇から鈍化し、伸びは2016年11月以来の低水準となった。

ロイターがまとめた市場予想は0.5%上昇だった。

前月比は0.4%上昇。市場予想は0.1%上昇だった。

コメルツバンクのアナリスト、マルコ・ワグナー氏は、生鮮食品の価格は上昇した一方、最近の原油価格の下げにより、家庭用エネルギーのインフレ率が大きく低下したと指摘。「もっとも、新型コロナウイルス危機により、物価調査の多くが通常通り行われておらず、特に基調的なインフレ率の情報価値を押し下げる」と述べた。