NY株反落、32ドル安 米IT大手決算に警戒感
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米国株式市場は小幅反落。
アジア・欧州は堅調地合でしたが、米国株はやや下落モードに転じました。
経済活動再開を睨んで、市場はセクターローテーションを始めている雰囲気で、マイクロソフトやFacebookなどの独歩高のテクノロジー株を決算発表前に利食って、ゼネラルモーターズなどの没落していた景気敏感株に買いを入れしている動きがありました。因みにグーグルは引値はマイナスでしたが、後に発表された堅調な決算発表を受けて時間外取引では7%株価上昇しました。
また、27日現在、経済活動の部分再開を始めたのが9州で、再開を決定した州は7州となり、その恩恵を最も享受できる小型株中心のRussell2000は、5日連続の上昇を記録しました。
経済指標面では、4月の消費者景気信頼感指数は86.9と2014年来最低の数字となり、前月の118.8から急落しました。これは消費者が景気の先行きを不安視し、消費に影響する可能性を示唆しています。今後、GDPの約70%を個人消費が占めている米国経済に大きくインパクトを与えるのは否めません。
テクニカル面では、ダウ平均が24,000台という微妙な位置に留まっており、このレベルを維持できると楽観論者がターゲットにしている5月末から6月初旬までに全面的に経済活動が再開されれば 25,000を狙いに行くような形状になってます。しかしながら、それまでに予想以上新型コロナウイルスの終息に時間を要する事が顕在化したり、各州の経済活動再開が遅延した場合には、市場は2番底狙いに再度下値トライする可能性も残されてます。