[北京/上海 27日 ロイター] - 中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)は商業銀行に対し、投資家にとって無限の損失につながる可能性のある金融商品「理財商品」の新規販売を停止するよう求めた。関係筋2人がロイターに明らかにした。

関係筋によると、銀保監会は週末、こうした口頭指示を行うとともに、関連商品の残高の報告を求めた。この約1週間前には、国内4位の銀行である中国銀行<601988.SS><3988.HK>が販売した原油先物関連商品で大幅な損失が生じていた。

銀保監会からは今のところコメントを得られていない。

中国銀行はノーコメントとした。

同行は先週、1バレル=マイナス37.63ドルで原油先物関連商品の取引を決済。個人投資家を中心に銀行側が投資家の利益を保護する措置を取っておくべきだったとの声が上がっている。

別の関係筋によると、中国銀行を含む一部銀行は先週以降、リスクマネジメントに抜け穴がないかどうか内部調査するよう指示されている。

中国の経済メディア「財新」が26日、当局筋の話として報じたところによると、中国銀行が販売した原油先物関連の仕組み商品に絡み、個人投資家に総額90億元(12億7000万ドル)を超える損失が生じた可能性がある。