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科学者同士で使用する"極限まで確からしい表現"は、ビジネス視点では成功の弊害になりうるのかも知れません。状況に合わせて正しさとわかりやすさのバランスを変える事が必要となりますし、それが本当に難しい。

私たちの体に病原体が侵入すると、まず自然免疫細胞が迅速に炎症を誘導します。その際に死んだ細胞や病原体から、mRNAが放出される場面があります。自然免疫細胞には、このmRNAを危険信号として察知するセンサーが備わっているのです。

本来細胞内にあるはずのRNAが細胞外にあるぞ!→緊急事態のようだ!→もっと炎症を強めよう!  といった具合です。

しかしmRNAワクチンの場合これは不都合です、なぜならばなるべく安定したmRNAを細胞内に届けたいからです。カリコが開発に成功したのは、自然免疫細胞のセンサーに気づかれにくくする技術で、まさにmRNAワクチンの開発の肝なのです。
もし将来、mRNA医薬品が人類に恩恵をもたらし、その功労者がノーベル医学生理学賞の対象になるとしたら、カタリン・カリコさんは間違いなくその一人に選ばれるでしょう。

mRNAは、細胞の中でDNAに書き込まれた遺伝情報からタンパク質が作られる際、必要な情報を運ぶメッセンジャーの機能を果たしています。そこで、病気の予防や治療に必要なタンパク質を作るための情報を運ぶmRNAを投与すれば、細胞内でそのタンパク質を作り出すことができるはず。それがmRNA医薬品の発想です。
ところが、mRNAを体外から投与すると、異物として認識され、攻撃されてしまいます。カリコさんは、mRNAを医薬品として使うアイデアだけではなく、その最大の欠点を克服する基本的な技術を生み出しました。

技術を最初に生み出した人と、その技術を育て、成熟させる人は必ずしも同じである必要はありません。また、カリコさん自身が認めるように、研究者としての才能とビジネスの才覚を誰もが併せ持つわけでもないでしょう。また、mRNAを医薬品として使うには、他にもたくさんのハードルがあります。
しかし、モデルナが今後、mRNA医薬品の製品化に成功した時、 彼女の功績が故意に忘れ去られてしまうことはあってはならないと思います。

取材に同席し、研究の歴史を生き生きと語るカリコさんの明晰さに魅了されました。
株価急騰中のバイオベンチャー、モデルナ。2010年に生まれたこの会社のビジョンはとても革新的ですが、その裏には、様々な研究者たちによる素晴らしい発見があります。

新しい技術の裏にある、歴史の点と線をお届けします。驚くような発見をした人と、ビジネスを成功させる人は、必ずしも一致しない。それはどの時代においても、サイエンスとビジネスの宿命なのかもしれません。
NewsPicksでも何度か取り上げてきた、時価総額1.7兆円のバイオベンチャー、モデルナ。その会社が、多額のライセンス料を支払っている特許があります。その特許を生んだ研究者に話を聞くことができました。
必ずしも0→1の部分を生み出した人が評価され、ビジネスで成功するとは限らない。彼女の話を聞いていると、研究とビジネスの難しさをひしひしと感じました。
マーケティングやセールスに「わかりやすく説明する力」は必須ですね。
「わかりやすい」というところのポイントは、枝葉末節を排除して「シンプルに」することです。

ですが、研究者は「正しく説明すること」が求められます。論文を書くなら、その手法を他の研究者が再現性が必要なので、様々な注釈もつけなくてはなりません。(小保方さんの論文では、いろんな研究者が論文を元に再現実験をやり「再現性がない」というのが論点になっていましたよね)

全く違うお作法。シチュエーションによって使い分けられたら最強ですね。
発明者が必ずしも報われるわけではない。大学がライセンスをとりあげたのかは不明ですが、契約書がすべて。

研究者としては一流でも、ビジネスパーソンとしての能力が少し足りなかったのかもしれません。よくある話しです。

ベースとなるアイデアも、製品化する過程ではどんどんモディファイされる。そうなると、ベースがあまり意味をなさなくなることがあります。ゆえに、名前を消されてしまった。

カリコ氏にとっては、厳しい現実ですね。
ModernaやmRNAの研究に関する歴史を別の角度から見た記事。
研究開発とビジネス化は表裏一体だが、求められるスキルや伝え方が違うと思っている。どちらも稀少なものだし、両方が揃うことで世の中にインパクトを出せる。個人的には相互にそれを尊重しあって、両者とも成功した場合にリターンを得られる、そしてそのリターンを基にさらに研究開発や投資を進められるような世界が望ましいと思っている。一方で、現実の競争社会のなかで、なかなかそうならないのも現実。
スタートアップの成功要因のひとつが「チーム」ということがわかる記事ですね。

それにしても、説明の力がある人は、本当にうらやましいです。私の場合、よいネタをもっていても、なかなか理解してもらえないです。

※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません