25兆円超の補正予算案提出 コロナ対策、30日成立へ
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米国の対策と比べると、給付金系は日本の方が金額的配分が多いですが、医療関連への配分はGDP比で5分の1程度です。
一方で、日本の対策にはgotoキャンペーンとか緊急性の乏しいメニューを入れて金額を大きくしているのが特徴です、『減収世帯への30万円給付を取り下げ、全国民に一律10万円を配る「特別定額給付金」を追加』、『一度決定した予算案を組み替え、8兆8857億円増額した』、『財源は全て国債で賄う』とのことですが、既に報じられていることなので驚きはありません。
ただ、当初の30万円案を決めた時、予算の総額はいったん決まっていた筈です。それを10万円案に切り替えるなら、真摯に予算を組み替えて、優先順位を検討し直す必要があったはず。方針をふらふらさせて、追加費用はすべて赤字国債、といった進め方をして良いものか。
MMTにあやかって、自国通貨建ての国債は償還不能にならないからいくら出しても問題ない、政府は赤字国債をどんどん発行してカネをばら撒けといった議論がありますが、一国の政府と民間が使えるカネは、その国が生み出すモノやサービス、あるいは海外からの所得分しかないのです。国民の合意を得て集めた税金でなく、借金で政府が使ったカネは、どんな形であるにせよ、将来の増税につながって国の成長力を中長期的に落としします。
緊急事態ですから大胆な政策は必要で、大抵のことはスピード重視で反対無しに通るでしょう。しかし、それだからこそ、場当たり的に予算を決めてはならないように感じます。27日国会提出で30日成立だと、成立まで提出日を入れて3(営業)日。補正予算としては成立まで史上最短タイ。2016年度第1次補正予算は、5月13日(金)に国会提出、5月17日(火)に成立して3(営業)日で成立。2016年度第1次補正予算は熊本地震対応で7780億円。今回は25.7兆円と一般会計補正予算として史上最大規模。