自社で内製化すべきか、外部発注するかを判断する方法
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内製はコア技術だけに絞って、NDAを結んで外に投げる方が効率が良いのは間違いないですよね。KEYENCEや海外の半導体大手、米国携帯電話メーカーの粗利が高いのはファブレス化によるものですし、日本の多くのメーカーの賃金が上がらないのは製造を抱えているからでしょう。
設計だけして外注に投げればモノができるような話をしているのではありません。試作の速度や量産時のことを考慮すれば、自前の製造ラインが使えることは大きなメリットです。情報を完全に秘匿する新製品の開発にも有効だと思います。
ただ、一度雇ったら辞めさせることの難しい日本で、製造ラインから切り替えるのは大きなコストになりがちです。切り替えの速度が遅いとどんどん後手に回ることになります。また内製では内部資料だけで回すことになるので、ノウハウや技術資料が外に出す品質と比べて甘くなる傾向にあります。社内だとそんなことして意味あるのかと反発くらい、全然進まない。自分たちの仕事あるからと、急いでもくれないし、クオリティも低い。その点、外注だと利害関係がはっきりしてるので金払えばしっかりやってくれる。
逆に、機密情報を扱う仕事は社内じゃないと厳しい。NDA締結したところで、重要情報リークしたらどうしようもない。結果、社外には当たり障りない情報しか出せず、半端な仕事しかできない。利害で言えば、リークで儲かる外注先はあるが、社内だと共倒れなのでリークしない。
まあ、ゴールの共通認識を持って、統率取れてる組織がいちばん良さそう。利害衝突しないよう、うまく組織編成してもらえると、現場としては助かります。